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物語『電車男』は誰のものなのか [ネットワークの未来]

書籍になったり、同時多発的に漫画連載になったり、映画になったりで、テレビでも純愛物語として取り扱われる事の多くなった電車男ですが、正直、『儲け』や『権利』が一体どこに行くのかが気になる。

金にうるさいとかえげつないとか言う無かれ。むしろこれまでのコンテンツの流通とは電車男は一線を画すものだと思っているわけですよ。

これまでのマスメディアで流通するコンテンツには明確な原作者なり製作者がいて、メディアに載せる事を前提に企画が作られ、流通に乗り、販売されていた訳で、その利益も多くの製作者に一応フェアな形で分配されていたはずなのだが、特定する事が極めて困難な大勢の人で作り上げた生の群像劇が生んだコンテンツの利益は本来どこに還元されるべきなのだろうか。もしかしてネットから作者不明や作者が権利を放棄した情報をどんどん『狩』って来て、それをマスメディアに載せてアタリを出した連中はそいつらだけが丸儲けなの?それってズルくないかな。

確か書籍の時は利権に関しては本のおくづけできちんとしたコトワリらしきものが入ってましたが、漫画や映画となると、その利権や利益なんてものはどうなっちゃうんですかね。もしかして素人が集まって自分達で映画『電車男』を作って公開しようとしたら東宝に訴えられちゃったりとかしたら、とっても嫌な事態。というか許せん事態だと思うのですが。

個人的には極端な話ですが、誰もがネットでタダ見れる電車男が原作となった、書籍、漫画、映画は全てネット上での転載コピー改変を自由にして公開すべきだと思うのですがいかがなものでしょう。

だって皆さん、コレ営利じゃないよね?当然文化事業世でやってるんでしょ?

文化的で優れた情報を広く世に伝えたい一心でやってるんだよね。

いわば古典文学と一緒で儲けなんか考えちゃ駄目駄目。文化事業なんだから、原作者に利益が還元されないのなら、製作費以上の利益はもちろんその文化の拠り所に返すべきだと当然考えてやっているんですよね?

え、だってそうじゃなきゃタダの泥棒じゃないですか?違う?

 

カナリシニカルニナッチャッタ


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コメント 2

全くもって同感です。
つーか思うに今までさんざんっぱら2chを叩いていたメディア連中が「電車男」が話題になったとたん、手のひら返したように「感動した」だの「すばらしい」だの言ってるこの状況こそがどうかと思います。

難しい話は解りませんが、「電車男」は誰のものでもないような気がします。
あ、しいてあげるなら、このスレ作った人達ですかね?
新潮社、探せ。
by (2005-02-10 03:53) 

さかまた

コメントありがとうございます。マスメディアの風見鶏的ないつもの発言はともかくとして、本来誰のものであるのかが非常にあいまいなものを売った場合に出た利益、コイツの行方は、これからもっと深刻な問題になってゆくかもしれませんね。
by さかまた (2005-02-11 13:42) 

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