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高額BitCoin端末を養護施設に送ったら、世界を変えるヒーローになれるか? [ネットワークの未来]

BitCoinや評価経済、ギフト経済等が話題になり、最近自分なりにピンと来ることが多いので、記しておきます。

Bitcoinには斉藤賢爾さんがご指摘された通り、
http://goo.gl/EBqdut
通貨の根源的な欠点として、グローバリズムの助長に関して解決が出来ないという問題が依然あるんですが、そのシステムのベースにある設計思想には共感できる部分も実は多いんですよね。

P2P型で互いの取引履歴を担保する仕組みが、全世界の人の演算パワーを使った採掘システムで不正防止を確保しているらしいとか。

ビットコインの採掘とは実際には何をしているのか?
http://t.co/v9IY4QkGCh

発行量に上限を設ける変わりに、デフレに対応して最小単位を細かく区切って行ける仕組みとか、その最小単位に論文記述者の satoshi って名前を付けているあたりなんか、SF小説『コンタクト』のオチを彷彿とさせるシャレが仕込んであって(この辺はわかる人だけがすごく納得できるネタだと思うんですよね)この辺に実はものすごくシンパシーを感じてしまいます。

Bitcoin P2Pベースの仮想通貨 - ビットコイン FAQ
http://www.bitcoin.co.jp/faq/faq.html

なんというか、Bitcoinって完璧ではないけど、現代の通貨が持つ欠点や、『そもそも通貨というのはなんなのだろう?』と考えさせるような哲学的テーマが、システム自体に設計されていて、Bitcoinを知ったり、使ったりすることで、その思考が呼びさまされる、価値観の揺さぶりを掛けるシステムとしてそもそも作ったんじゃないかと勘繰りたくなるほど、なんかすごいです。

そういえば今年話題になった鈴木健さんの『なめらかな社会とその敵』で提唱されている伝搬投資貨幣PICSYにも現在の通貨が持つ根源的な欠点を解決できるものでは無いよ。ただ、いまよりちょっと良くなるかもしれない仕組みだよ。という旨の但し書きがありましたよね。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%82%81%E3%82%89%E3%81%8B%E3%81%AA%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%95%B5-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E5%81%A5/dp/4326602473


あとBitCoinにはギャンブル的な側面があり、採掘で一攫千金的な欲望をあおるシステムが盛り込まれている所も、バイラルさせるシステムで織り込まれていてすごいなあ。と。

ビットコインについて素人が思う疑問
https://blockchain.info/ja/unconfirmed-transactions


と言う訳で、やはり、BitCoinもPICSY通貨の根本的な欠点である『グローバリズム』という『格差助長システム』という部分は解決できないのかなーという思いもありますが、この記事を見て少し考えたのは、BitCoinの取引履歴ってネットワーク上に全てログに残されていて、匿名ではあるけれど、何処から何処にポイントが移動したかが、誰からも閲覧可能って事なんでしょうか?

ビットコインの採掘とは実際には何をしているのか?
http://blogos.com/article/75716/

新規ビットコイン取引リストの実況更新
https://blockchain.info/ja/unconfirmed-transactions

だとるするとこれはヤバイ、これまでの認識以上に凄いシステムかもしれないです。


お金の取引って出来れば他人に知られたくないものですが、もし、Bitcoinで行われる取引が、誰もが納得できる良い取引(社会貢献とか適切な価格での取引等)のみを行う為に使われる、もしくはそう宣言して使うのであれば、現在の匿名的な既存通貨より、長期的には信頼できる通貨として使われるんじゃないのかな。と。
つまり、取引の来歴自体がその口座主の信頼を担保するこれ以上ないシステムになりえるのではないかと。適切な価格でより良いお金の使い方をしている。という事を示せる、信頼を醸成するツールになりえる可能性がBitCoinにはあるのかも。そしていつしかBitCoinに口座を持つなら匿名ではなく、記名で信頼できるやり取りだけを残して公開させることが一番良い、という文化が醸成されるのでは?と。
ただ、Happy(ぼくのかんがえた贈与的な相互評価経済システム、別名全裸システム)
http://happy-project.appspot.com/
でも同じような事いってますが、これだと、他人に知られたくない『エッチな本を買った』とか、『裏取引』みたいなお金の使い方は出来ないのでこれで世界の通貨全てを席巻する事は無いと思いますが。


で、ここでギフト経済に話が繋がります。
http://greenz.jp/2013/12/12/nipun_gift/?fb_action_ids=560931823999290&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B364572673679648%5D&action_type_map=%5B%22og.likes%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

リンク先は世の中を映画『ペイ・フォワード』の精神で良い行いを次の人に回せ。という行いを実践している方の紹介です。
ちょっとスピリチュアルというか、良い奴過ぎるきらいもありますが、要は損得や見返りを考えずに、周りの人にお互い良い事をすれば世の中Happyになるじゃないか。という考えですね。

ここでは『スマイルカード』という紙のアイテムが登場します。
http://www.kindspring.org/smilecards/
誰かに良い行いを無償で行う際に、このカードも一緒に渡しなさい。というもので、このカードをもらった人は、同じことを別の人にして、このカードを次に渡さなくちゃいけない。
要は『不幸の手紙』ならぬ、『幸せのカード』ですね。


これを匿名でも記名でも良いのでBitCoinでやる奴が現れないのか。と。

まだ価値を保っている今なら、BitCoinでこのギフト経済的な贈与を行う様な人が現れたら、かなり話題になるんじゃないかなー。と。

物凄い単位の入った携帯端末を、お金に困っている人や団体に送る、みたな出来事が起こったら…。(それこそ養護施設にランドセル送る奴のBitCoin版ですね。)みたいな話が盛り上がると、世界中にけっこうポジティブな連鎖現象を起こせるんじゃないかなーとか、妄想しました。

現状Bitconの信用が担保されていても、そうでなくても、匿名でも記名でも、今このタイミングでこれをやることに意義がある気がします。
(そういう事が頻発した際にBitCoinの価値が上がるのか、下がるのかにも興味はありますが…。)

利己的で自身がいかに資本を増やすか?その為の競技の結果としての通貨、という資本主義での通貨概念から、共有して如何に次に回し循環させるか?という意味合いの通貨概念に、パラダイムの変化を起こしえるエピソードになれるんじゃないの?的な事を妄想してます。

そろそろそういうエピソードがネット界隈をにぎわす事になって欲しい。という、願望のお話でした。

お金ってもっと効果的にみんなを幸せにするツールにも出来ると思うんですよね。


ここまで読んでくださってありがとうございます。
とてもとりとめのない話になってしまったので恐縮なのですが、出さないよりも…。
という事で久々にアウトプットしておきました。
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