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『キターーー!!!(゚∀゚)』ボタンは「究極の未来の姿だ!」とか主張してみる [ネットワークの未来]

前回レポートした「べき乗」の集まり以来、はじめてお会いした方のサイトを渡り歩いていた訳ですが、早速Pinaさんのブログで面白いもの見つけちゃいました。
もう一月以上前のネタなんですっかり風化ぎみなんですが、元はC-NETのこちらの記事「『キターーー!!!(゚∀゚)』ボタン」です。

一月経った現在でもトラックバックされているあたり注目度が高い事が伺える。

要はコレ、例えばテレビとかで「キタ━━━(゜∀゜)━━━!!」と思うような事があったら、その瞬間にへぇボタンのごとく押しまくり、その集計をライブで反映させようってアイデア。
とにかく良い事も悪い事もひっくるめてエモーショナルな事があったら本能的に押せ!っていう、テレビの前に座ったお猿のシンバルみたいなもので、メディアの賑やかさや注目度のバロメーターみたいなものってどうよ?って訳だ。

実はコレ、ワタクシがいままでさんざんやって来ているネットでの信頼通貨の究極の形だったりする。

C-NETの記事の方では、とにかくボタンを押す側に考えさせない事がポイントで、GOODもBUTも一緒くたに押すサルボタンとして提案している。

ところが以前躁状態になって一週間近く寝なかった際のイカれ寸前あたりに考えたギリギリ…、というかかなり「アウト」な辺りの妄想世界では、モノとしての貨幣が存在しない替わりに、全ての人が携帯電話の様なPC端末で、数値化された貨幣を持っており、GOODとBUTのボタンが二つ付いた相互通信機能が付いたモノを、全ての人が持っているという世界を妄想していた。
で、その世界では誰かの行動や言動を受けて、なにかエモーショナルなものがあったら、GOODかBUTいずれかのボタンをその相手に向かって押すという世界。

GOODを押したら自分の電子サイフから相手に通貨が移って、BUTを押せばそいつのサイフから自分の端末に通貨が移るというしくみだ。

実は究極的に言ってしまえば、世の中ってコレで万事上手く収まるかも?とかイカレタ頭で考えていて、実は今もこの考えはあまり変わっていなかったりする。

そのしくみは大まかに言うとこう。

例えば混雑した電車の優先席に大股広げて若い兄ちゃんが座っていたとする。そこで周囲の乗客大勢はその兄ちゃんに向かって思いっきりBUTボタンを押す事で抑止効果が生まれる訳だ。ところがやはり兄ちゃんも負けじと周囲の人間にBUTボタンを押しまくる。

この場合は単純に多数決で勝敗が付く。兄ちゃんのサイフはあっという間にカラだ。

ところがコレではたまらないと兄ちゃんは反省し、前に座っていた老人に席を譲ったとしよう。すると周囲の人間は兄ちゃんに同じだけのGOODを押して、サイフの中身を元に戻してやる訳だ。

ところがこういう兄ちゃんを許せないとムキになっているおばはんがいたとする。
おばはんはにいちゃんから取った金を返さない。するとどうなるか。
今度は「その行為はちょっとマズいんじゃないの?許したれや」という事で、今度は周囲の人間がおばはんにBUTを押す訳だ。

で、これとは逆に人に対してGOODを押す時というのは、これはもう従来のお金と一緒で普通にモノを買う時や、給料を支払う時となる訳。


コレだけだと通常の社会秩序に民意による相互罰金制度を導入しただけなんだけど、たとえばこの社会に、お金にがめつくて、安い給料で社員をこき使って右から左に仕事を丸投げしてはボロ儲けしている様な経営者がいたとしたらどうなるか?社員やその家族はたまた彼の仕事先の相手まで、彼のサイフに向かってBUTを押しまくって彼はすっかり一文無しになっちゃう訳。

逆に、とてもお人よしで友達の多い男がいたとしよう。
こいつは生活に困っている人や、キチンとした教育が受けられない人、お金の少ない人の所に行っては、GOODボタンを押しまくり、自分の持ち金を全てあげてしまうという究極のお人よし。ところがその事によって困っていた人は飢えから救われて、きちんとした教育を受けられる様になったとしたらどうだろう?
その行為は生活にあまり貧窮していない彼の友達から賞賛(GOOD)される行為になって、多くの友達が彼のつつましい生活を支える程度のお金を渡してくれるかもしれない。そしてもしかしたら彼を知らない人も、その行為を賞賛してくれて彼にGOODを押してくれるかもしれない訳だ。そしてむしろ彼の友達でありながらも、「そんな偽善的な行為を賞賛なんか出来ないね」とか言って逆にマイナスを押したりする奴は、周囲の人間から「思いやりの無い奴だ!」という事で、BUTを押されてしまって、結果的にお人よしの男から得た金額以上のお金を失ってしまうかもしれない。

こんな風に偽善者で、例え本当は嫌なんだけど、人にいい事をする事で結果的にお金がもらえる社会なんてものができたら、みんなそれなりに気を使っちゃうけど、人を喜ばせたり笑わせたり、助けたりする事でダイレクトにお金が貰える様な、奪い合いの経済じゃなくて、与え合う経済とかになって結構ハッピーな世界になるんじゃないの?とか考えた訳だ。

で、ますます躁状態が進み、最後はイッてしまった訳ですが(笑)

でもこのアイデア、実際には無理なんだよね。逆恨みされたり、見えないところでこっそりBUT押されたり、端末なんかイラネとかいう実力行使命の北斗の拳の暴徒みたいな奴らがいたら、もうホントどうしようもないし、実際どういったバランスで安定が成り立ったりするか皆目見当が付かない訳で、もしかしたらひたすらBUTボタン連打の早い奴が勝つ社会になるかもしれない訳で…。

でもさあ、有志による参加者の団体で、コレをやったら結構上手く行くと思わない?

しかも携帯端末とかで目の前の相手にビビリながらコッソリやるんじゃなくて、それこそ匿名性の守られるインターネット上でやったら結構面白い事になると思いませんか。俺はコレ、なんとしてもやってみたいんですが…。


べき乗の法則とネット信頼通貨を語る夕べ!第2回について [ネットワークの未来]

既に一昨日の事ですが、行ってきました。
今回はちょっとしたトラブルでまことに気の毒な事に会場に辿り着けなかった方や、予定変更などで来れなかった方が数名いらっしゃいまして、プレゼンを行ったのは私を含め約6名、事前に資料を用意されていた方は4名と予定よりちょっと少なめでしたが、むしろ私自身は前回の様な情報の洪水状態に陥る事無く、みなさんのプレゼンや議論の内容を頭の中でしっかり吟味が出来て非常に面白かったです。

今回プレゼンされた方の発表内容に近いURLを参考までにリンクしておきます。

森祐治さん
「信じたい心」を増幅するネットワーク
http://japan.cnet.com/column/mori/story/0,2000050579,20074758,00.htm
ネットワークというどこにでもある不思議
http://japan.cnet.com/column/mori/story/0,2000050579,20075041,00.htm

ひできさん
べき乗の法則とランチェスターの法則 Lanchester's law and Power-law
http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/10/lanchesters_law.html

しばたさん
(たぶんこの辺の思いを推し進めたプレゼンだったという事でリンク)
それでも信じたい「社会的ネットワークの魅力 」
http://www.shibataism.com/mt/archives/000183.html

ユキジさん
「ネットワークの違いがダイナミクスに与える影響」
http://minnie.disney.phys.nara-wu.ac.jp/~yukiji/master.html


また今回参加されたPinaさんのブログに今回の集まりを元にしたお話が。
ネットワークの違いがダイナミクスに与える影響
http://hirano.com/blog/archives/04100905.html
GREEを超えていたMixi
http://hirano.com/blog/archives/04100941.html


そしてここに並べるのは非常にはばかられますがワタクシのネタ
P2Pの可能性 ~ winnyとグローバルブレイン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/sakamata/column/P2P_Gbrain_top.htm


私個人としては前回の反省を生かし、トンデモではない方向で私なりの一応キチンとしたプレゼンをさせていただきました。
内容は本サイトのシリーズの要約と、さらに具体的なキモのネタをパワーポイントで解説しながらというスタイル、なにぶん始めての事でしたしOpenOfficeなるフリーソフトでデータ作ったもんで表示が崩れたりと、お見苦しい点やわかり辛い点が多々あったと思いますが、結果として私個人としては非常に有意義なプレゼンが出来たカナ?とか思ってます。

私のプレゼンは要約すると、モノを作る人たちに新しい発表の場と、情報の共有、そしてキチンと作品が評価されるシステムを作りたいということです。
まだネット上で発表していない部分のネタとしては、情報を発信する側も受信する側も互いを自分の価値観で評価ができるシステムを作る事で、多くの人が納得できる情報分配のシステムが出来ないか?といった提案です。
なので、実際にイラストを描かれるHiroetteさん
http://club.pep.ne.jp/~hiroette/ja/gallery/index.html
に非常に興味を持って頂いたのは、私としても非常に嬉しいことでした。

じつはプレゼン自体は現在の著作権の枠組みや、情報販売の社会状況を大胆に変えた提案を行い、かつオイシイ事ばかり言ってしまっているという側面があり、これを実現させる為の問題点は実は山の様にあるのですが、今回はあえてそういったネガティブな要因を外し「実現すればこんな嬉しい事があるよ」という部分ばかりを見せています。

でも、情報を発信する人がそのデメリットを納得してくれれば、その気になったら明日からも個人で出来るし、Linuxの様に実際に提案した様な事を既に行っている人は実は多いんだよ、というごく単純なシステムでもあったりします。つまり基本は著作権やコピーをフリーにしてしまってネットに自分の作った情報を開放してしまいましょう。ということでありながらも互いを評価することで結果として対価を回収でき、作品の本質が尊重されるのではないか?というしくみです。

ところでなんで奥歯にモノの挟まった様な文章になっているかというと、実はこの提案をとある方に、とある所に話を持っていってもらえるかも?という凄い展開になりそうな気配がありまして、下手をすると私の未来を大きく変える可能性が出て来たという事と、さらに言えば私一人だけの問題じゃなくなる可能性もあるという事で、現状で詳細書くのはあえて避けようかなと。すんません。

今回のプレゼンや議論の中で多く出てきたバラバシの「新ネットワーク思考」は今後必読の書であろう事は明白でした。というか今回の話題の中心はなんか明らかにココの様な気がします。ネットワークというものが単にインターネット上だけの存在ではなく、生物の細胞間や物流。会社組織、または目に見えない人間関係にまで及んでいるという解釈は、カオスに続く2000年代のHOTな価値観になろう事は必至といった感じです。
そうは言いながらも皆さんそれぞれの視点や解釈の仕方スタンスには実に様々なものがありました。
例えば森さんの様に冷静に現状で一人歩きする6人のネットワークで世界中の人と繋がると言った誤解や、ネットワークの規模を調べた際に起こる科学的レトリックの妙にアカデミックに深くメスを入れる姿勢。また、しばたさんやひできさんの様に自分なりの視点を持ち、独自の解釈や思考実験、または仮説を立て検証を行おうとする行動力。またユキジさんの様にバラバシが今より注目されるよりも前に物理の観点からネットワークに注目したと言う先見の明や視点の面白さなど、私としてはもうこれは読むっきゃないでしょと言う位スポイルされちゃいました。
前回もそうだったけど、今回もああ面白かった!という感じです。

最後にひできさん、激しい雨の中、重いプロジェクターを持って来て頂いてありがとうございました。そして集いに呼んで下さった事を感謝しております。
今回来れなかった方を呼んで三回目も是非やりましょうね。


ここまで来てるぜ人類 [ネットワークの未来]

えーと、今日は勢いに任せてちょっと夢のある話をしようかな。

相も変わらず世界のソコかしこでテロだ戦争だ陰謀だ飢餓だ環境破壊だとやってる訳で、そんで日本に住んでいるボクらは、私を含めほとんどの人がぶっちゃけ他人事だったりする訳です。地球を救うのは愛だ!とか24時間叫びつづけられても、テレビの前じゃハナクソほじったりしちゃう訳です。

そしてなんとなく満たされないココロを悶々と抱えながら、とりあえず「こんなものだよな人生って…」とか思い胃を痛めながら、好きでもない仕事を毎日遅くまでしちゃったりする訳ですが。


でも人間の歴史ってスケールで考えてみると、1万年前のご先祖様みたいに動物追っかける必要も木の実を取りに行く手間も無い訳で、いつ飢え死にするかもしれない、やむしろ猛獣に食われちゃうかも! みたいな直接的な命の危機に普段から晒されている訳じゃないし、桑や鋤で一日中畑を耕しても「ここは俺の土地」とか勝手に決めた領主とかに年貢に自分達の作ったほとんどの食い物を持っていかれる事も、土地の奪い合いで家を焼かれたり蹂躙される心配も無い訳ですよ。
そして、失業率は相も変わらず高いけど、その気になったら食べるに困らない程度の収入のある働く場所は実は結構あって、とりあえず食ってゆくだけのお金に困る事はまず無いし、体を壊しても歳を取って働けなくなっても、一応国というか皆から集めたお金で生活させてくれる仕組がある程度まで出来てるわけですね。

でも、今の生活にもう満足!という人は実はあまりいないんじゃないかと思うわけ。例えば労働によって作り出された製品を、僕らはソレが自分にとって本当に必要なのかどうかも深く考えず、ただ消費という行動を促す為だけに無意味に買っている、というか買わされている気がしてしょうがないのさ。
夜中にやってるアメリカ直輸入の健康維持器具なんか見ているとまさにそう思う訳。無駄に燃費の悪い車に乗って、無駄にカロリーを取って、脂肪の無駄に付いた体を、今度は健康器具なんて言う無駄な製品で何とか健康を維持しようとしているけど、すぐに飽きてロクに使いもしないでガレージの隅に放置される。そしてまた新製品に飛び付き、やがてそれもガレージに…。そして体にも心にも無駄な脂肪がどんどん溜まってゆく。
でも、モノによる不満をモノによって満たそうとしても駄目なんじゃないのかな。
(とかいいつつ俺の部屋はモノでいっぱい)

こんなんじゃいつまでたっても満足しないし、僕らはいつだってその場しのぎの夢を買って生きている様なものだと思う訳ですよ。

そして物欲を満たす為のお金は多いほど良い。だからお金持ちって一種の確固たるステータスだけど、人より豊かである事で優越感に浸ることが幸せなのよ!みたいな際限のない欲望は、クソおもいっきり極端な言い方すると、環境破壊と世界の何処かの人の貧困によって成り立っている訳で、やっぱり愛じゃ地球は救えねえよとか思ってしまう訳です。

でも、21世紀は心の時代だなんて誰かが言っていたらしいけど、実は俺もそう思っているクチで、物質社会が飽和した先進国の人はとても豊かだけど、心がやせ細り、想像力を失い、恐怖や不安を常に抱えてしまっているような気がする。実は俺もちょっとした些細な事に腹を立て、悪態を付き、どいつもこいつもバカばかりって思い込んだり、将来への漠然とした不安や未来への恐怖を感じてヘコむ事が実は多い。これじゃあいつまでたっても救われないよね。

でも最近躁状態になったせいか、考え方にもちょっとした変化が生まれてきたんだよね。

考えてみるとさ、

狩猟生活から農耕革命、産業革命、そして情報社会と、近代になってから人間の世の中の仕組は大きく進化してきた訳で、長い歴史から見ると今まさに僕らは社会のシステム進化の加速の真っ只中にいる訳ですよ。つまり情報革命の真っ只中って訳。
考えてもみてよ。ほんの15年前、インターネットなんて自分の部屋にあったかい?携帯電話なんて夢じゃなかったかい?先進国を始めとした地球を覆うネットワークの加速度的な変化って、ネットを使っているアナタには良くわかると思うけど、それを使っている人間にとってはこれまでのマスメディアや旧体制の裏や矛盾をことごとく暴いてくれる意識改革のツールにはなっていなかったかい?自分の価値観にぴったりと会う人とダイレクトに結んでくれはしなかったかい?そして自ら情報を発信した人は実感していると思うけど、知らない誰かと繋がる事って、結構凄い快感だったりしない?
確かに日本や欧米諸国のモノの豊かさは、極端に言えば他国から何かを奪う同然の事で成り立ってしまっている側面があって、地球の人間全員が欧米並みの豊かな生活を出来るほど、地球の環境も、エネルギーも食料維持も許しちゃくれはしない。でも、こんな風に人と人のランダムで濃密な出会いが加速度的に進行すれば、そこに新しい価値観や流れが生まれてくるのは必然なんじゃないだろうか?かなり大胆な予想だけど、実は僕らはネットワークによって、モノではない別の豊かさを獲得しつつあるんだと思う。そしてそれは想像力を養い、物欲の脂肪だらけの満たされないココロをシェイプアップして、モノやカネでは無い新しい豊かさを作り出してくれるかもしれない。

そうは言っても物欲と豊かさにまみれた俺達の代じゃ、
そんな予感なんて、単に貧乏人の妄想になっちゃうんですがね(笑)


PICSY [ネットワークの未来]

既に一昨日の話になるが、IPAXという情報推進機構のイベントにおいてPICSY
http://www.picsy.org/">http://www.picsy.org/
のプレゼンが行われるという事で行ってきた。

PICSYとは伝播投資貨幣の略(Propagational Investment Currency SYstem)で、つまりお金の増減がが人との係わり合いで、別の人、周囲の人にどんどん伝わって行くシステムだ。蓄積が出来ないし、自分がどれだけ社会に貢献したかがすぐに出るという。ネットやコンピューターによってのみ成り立つ経済システムの新概念。
詳しくはサイトを見てください。すごいよ。

新しいお金のカタチという事でPICSYには以前から非常に興味があり、自分の考えている事と似た結果をもたらす様なので、とても気になっていたのだ。

本当は前日は何故か眠れなくて、イベントにも行こうかどうしようか、かなり迷っていた、というか最初はあまり行く気が無かったのだが、昼過ぎに思い立った様に飛び起きて大慌てで会場に向かったのだ。

慌てて会場に付くとちょうどプレゼンが始まった所だった。その導入部を聞いてびっくり、ミクロからマクロへモノの組織が大きくなって行く様と、そこで行われるモノ同士のやり取りの共通構造に付いて語っていた。
つまり生物の一つの細胞は膜と考えられるが、複数の細胞が寄り集まり一つ一つの膜同士が膜の内外で物質(情報)をやり取りする行為によって、全体の組織が保たれる。そして組織化が進む事で膜の内と外のやり取りが盛んになり、境界はあいまいになってくる。そんなような事を話されていた。で、この細胞組織の行いを人間社会の組織で起こせるという事を暗喩させてからPICSYの話に持っていっていたのだ。

ここで一気に俺のテンションアップ「膜の内外」という部分には着目していなかったが、自分の考えていた脳細胞の構造からネット社会を比喩ができるという考え方と、ほとんど一緒だったのだ。

プレゼンが終わってから思わず質問して、自分も同じ様な事を考えていて非常に興味がある。という様な事を言ったら「一緒にやりましょう」なんて言葉を頂いちゃう。そんな事言われたら、お調子者の俺は本気になっちゃうよ。
舞台袖に来てくれた途端、そのまま一気に自分の考えていた事を興奮して喋りまくってしまったが、鈴木さんは私の話を真剣に聞いてくれ、私の考えにそれなりに興味を持っていただいた様だった。

迷惑じゃないだろうか、一笑されてしまう様な浅はかな考えじゃないだろうか、という不安が今もある。でもなんとか次回の「べき乗の法則とネット信頼通貨を語る夕べ!」に参加してもらい、一度話し合いを持ってくれるとおっしゃってくれたのが非常に嬉しい限り。
しかし自分がこんな凄い人たちと話をする日が来るなんて、想像もしていなかったよ。
人生ってエキサイティングだね。

ああ、結局WEB上に書いちゃった。やばかったかなあ?


今日の物事の働きが気に入らなければ、システムを変えろ。 [ネットワークの未来]

上は「創発 蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク」(スティーブ・ジョンソン著 山形浩生訳) P177 よりの引用。

 

たとえば極端な話。この世で一番価値のある行為ってなんだろう。

エネルギー問題を解決する手段の開発。
地球温暖化を防ぐ為の画期的な提案。
食糧問題を解決する為の研究。
世界の秘密を紐解くような大発見。
絶望した人に勇気や希望を与える行為。
飢餓や貧困に喘ぐ人に食料と知識を提供する事。


人によってその答えはまちまちだろうけど、それはきっと誰かを助ける行為に対して送られるものだと思う。

でもそんな行為に限って今の世の中どういう訳かお金が集まりにくい。
結局寄付や募金、ボランティアによって成り立っているのが現状だ。
でも、不思議とあるところにお金はある。無駄な道路や記念館を作ったり、「戦争は金になるからね」なんて言いながら絢爛豪華なモノに囲まれて生活する人達が世の中には存在している。

なんなんだ、コレ。

自分だって今日を働いて生きて行くのに精一杯、自分より不幸な人が世の中の何処かにいるのはわかるけど、できれば見ないふりをしたい、自分とは関係無いと思いたい。

実は俺もそう思ってた。

一体何が悪いのか、多分特別に誰が悪い訳でもないんだろう、話してみれば一人一人は以外にいい奴で家族思いだったりするんだろう。だから誰が悪い訳でもなく、世の中の仕組って奴のせいなんだろう。

だったら上手く行くシステムに変えればいいじゃないかと思ったのだ。
この世で一番価値のある行為に程、価値が集まる様な社会のシステムを作ればいいと。

そのヒントがネットワークにある。ネットワークは人と人を強烈に結びつけるという事を実感している人は多いだろう。そしてそこから生まれる新しい考えや新たな結びつきは、従来の世の中の仕組を吹っ飛ばしてしまいそうな勢いを感じる人もいるだろう。


こんな世の中を変えるにはどうしたら良いか?

評価=価値

そんなシステムを作ればいいだけの話、ただそれだけ。

あなたは多くの人に評価される様にすればいいし、
あなたはあなたより素晴らしいと思う人に評価を与えればいい。
そうすればあなたを評価してくれる人があなたをより高く価値してくれる。

そういう循環を作ればいいだけ。


ネットならそれができる。
コンピューターを使えばそれが可能なんだ。
拙い言葉でもどかし過ぎるけど
誰か俺の話を聞いてくれ。


「べき乗の法則とネット信頼通貨を語る夕べ!」プレゼン要約 [ネットワークの未来]

ほんのちょっとだけ手直し

地球誕生から現代までの生物の進化(構造の複雑さの度合い)を振り返ると、生物は構造をより複雑化させてきており、近代になるほど進化促進のピッチは短くなり、構造の複雑さの度合いとスケールが増してきている。

原子 → 分子 → アミノ酸 → DNA → 単細胞生物 → 多細胞生物 → 意識を持った脳の進化 → 人間による都市社会の形成 → 地球的規模でのネットワーク

また地球はかつて強大な隕石の衝突や全球凍結といった環境激変による生物の危機的状況を何度も迎えつつ、途絶する事無く乗り切り、危機自体が結果として大きな進化を促す事になっている。また地球環境は近代になるほど環境激変の乱高下が安定した状態を保つようになってきている。

この事から地球環境はホメオスタシス(生体を安定した恒常的状態に保とうとする仕組み)ともいうべきフィードバックシステムを結果的に備えてきたと考える事ができる。

この時間ごとの生物の進化による構造の複雑さの度合いを、時間を横軸、複雑さを縦軸に取るとべき乗側的な曲線が現れると考えられないか?

そして近代における環境破壊による地球環境の劇的な悪化と、インターネットの地球規模における爆発的普及が、新たな危機的状況と進化の予兆なのではないか?

つまりネットワークの進化によって人類全体の集合体が一つの大きな意識の様なものを作り出して、危機的状況を乗り越える可能性があるのではないだろうか?

(実はここまでほとんどピーターラッセル著の「グローバルブレイン」の要約です)

で、ネットワークに認知通貨といった新たなルールを上手く持ち込めれば、これまでの通貨の概念とは逆方向の流通経路が発生し「喜びに対する報酬」とも言うべき経済活動を発生させる事が可能となり、情報やモノの価値は買う側の意志によって自由に設定する事が可能になり、個人が好きな労働を好きな方法で行う事で、結果的に周囲から報酬が与えられ、生活が成り立ち、創発的現象を起こすかのごとく、果ては地球環境の危機すら救える可能性があるのではないか?

という壮大なヨタ話を思いついたので、誰か面白半分に聞いてやってください。
自分のサイトではそのためのシステムやルール等を考察している所です。


といった感じのデカイスケールでのトンデモプレゼンをしたはずなんですが…。
12時間まるまるディスカッションしていたので記憶があいまいになってるかも
しれません、よろしければ参加者の皆さんにご指摘いただけると幸いです。

 

追記:
わりとトンデモじゃない方の導入に関してはコチラをみていただけると幸いです。
ああ、これをそのままプレゼンすりゃ良かったと激しく後悔中…。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/sakamata/column/P2P_Gbrain_top.htm#Gbrain7


オープンソースなソーシャルネットワーキングサービス発見 [ネットワークの未来]

ええと、明日は「べき乗の法則とネット信頼通貨を語る夕べ!」

というひできさん主催の集まりがあってちょっとプレゼンかます予定になってるんですが、
事前にあまり資料をまとめたりせずはっぴーごーらっきーな感じで行ってしまおうかと思ってます。いや別にいいかげんて訳じゃなく多分そのほうが面白い話が出来ると思うからで…。だってもう互いにネット上の発言である程度のネタは割れてしまっているのでライブ感を大事にしたいのだ。いやほんとに。

そんな訳で開き直って新たな情報を求めてネット上をうろうろしていたらまたもやいいもの見つけちゃったという感じ。
WAWAWA

mixiやGERRの様なソーシャルネトワーキング(SNS)を、企業ではなく個人の集まりで、誰でも自由に開発に関われるという形で作っている団体。というか個人の集合体です。
今なら誰でも会員になれるというので早速入ってみました。
ビジュアルやインターフェース、機能的にはまだまだですが、凄い可能性をビシビシ感じています。私もアイデアの部分から関わって行きたいとか考えているんで早速メーリングリストに参加してみようかと考えています。
実はもしかしたらここに認知通貨をブチ込めるんじゃないかとか考えている所です。


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