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【評価経済】や【贈与経済】の本質と可能性  ~【評価経済】の具体的な未来像はこうだろう論(その2)~ [通貨の未来]

評価経済や贈与経済の話が議論を巻き起こすのは、言葉の定義が曖昧、抽象性が高い、既存経済の思考の延長に無い、等の原因が考えられます。従って個人の想像の範疇ですが、思考の補助線として評価経済の具体的な変化の例と構造を示してみました。『僕の考えたカッコイイ未来像の1パターン』位の軽い気持ちで読んでもらえれば幸いです。


この記事は前回の続きとなっています。
未読の方はこちらからお読みいただくことをお勧めします。
【評価経済】の具体的な未来像はこうだろう論
http://sakamata.blog.so-net.ne.jp/2012-04-07

さて、引き続き話題になっている評価経済論ですが、また様々な方が評価経済や贈与経済について記事を書いておられます。

@fromdusktildawnの雑記帳
貨幣経済と評価経済の本質的な違いは「評価」ではない
http://ulog.cc/a/fromdusktildawn/14590

内田樹の研究室
経済成長の終わりと贈与経済の始まりについて
http://blog.tatsuru.com/2012/04/08_1110.php

「贈与経済」論(再録)
http://blog.tatsuru.com/2012/04/08_1404.php

tykのノマド日記
評価経済というオカルト
http://tyk97.blogspot.jp/2012/04/blog-post_08.html

ちなみに私の中では【評価経済】と【贈与経済】の言葉の定義はほぼ同義です。
評価という行動自体、基本的に見返りを求めていない贈与行為だと思うし、評価の内訳として、単なる賞賛でも、金やモノを贈与してもいいだろうと考えてます。


■各見出し■
・評価経済で評価を集める戦略とは
・評価される行動はなんでもいいし、なんでも評価の対象になる
・『評価』が流転し、経済的活動を起こす様子
・現在は本当に【評価=お金】なのか?
・評価の流転から実経済の流転が発生する



■評価経済で評価を集める戦略とは
前回の記事では評価経済の進化した未来像では、【評価経済システム】が進化しており、ネットワーク上とリアルでの情報の結びつきがより強固なものとなり、個人が相互に評価された履歴を開示しつつ、評価された総合量である【評価資産】を数値化して持ち、互いがその数値を容易に見せ合う事が可能な社会が到来するであろう、ということ語りました。

さて、では【評価経済システム】が幅を利かせ始めた社会で、【評価資産】をより多く集める為の戦略とはどういったものか考えてみましょう?

評価を集める戦略には大きく分けて『独占』『薄利多売』の二つの方法が考えられます。

『独占』とは物凄い評価資本を持っている人から、それなりに評価される事、マザーテレサ(今のビル・ゲイツやジョブズ)にちょっとでも良いから誉められるという事ですね。
物凄い評価資本を持った相手から僅かでも評価されれば、周囲からの注目も集め、高く評価された事になります。

これに対して『薄利多売』はより多くの人から少しづつ注目を浴びるという事です。具体的に言うと。はてなのホットエントリーに上がるとか、芸能や文筆活動で評価され多くの人に周知され、少しだけでも評価されるという数が集まる。ちりも積もれば…。で、結果的に大きく評価されるという事です。

合わせ技でマザーテレサに注目されて、多くの人にも注目されるという事もありますし、逆パターンで、一旗上げて有名になってからマザーテレサの目に留まるというのもあるでしょう。

『独占』戦略では、一回のインパクトが物凄い、悟空から嬉しいかめはめ波を食らう様なものです。
対して『薄利多売』は、元気玉でみんなの力をもらう状態そのままですね。情報の流動性がますます加速する未来の評価経済社会では、その情報の透明性の高さから誰もが悟空の様に元気玉を集められる機会を持っており、光るものがあればマザーテレサの目に留まり高く評価される機会もあるという訳です。

また『独占』『薄利多売』は対の関係ではなく、滑らかに連続性を持った関係で、中レベルの人から、そこそこの注目をされても、それなりにインパクトがある、ということになります。

このような関係性はちょうどgoogleのページランクと似ていますね。


■評価される行動はなんでもいいし、なんでも評価の対象になる
そして、その評価をされる対象は「なんでもいい」という事です。感動でも、笑いでも、楽しさでも、発明発見でも、功績でも、また、労働でもです。既存の経済活動を圧迫しない範囲で、気前良くいい人を目指すのがよいでしょう。
そして自分の価値観を押し通して楽しく愉快にやって、結果周囲から評価されてもいいし、使命感や責任感であえて汚れ役を引き受けて評価されても良い訳です。つまり評価さえされればその生き方も自由という訳ですね。

ただし、名前や行動が割れている評価経済システムの中で、マイナスの評価になるような振る舞いをすることはあまり得策ではありません。他人を深い理由無く批判・罵倒したり、不誠実や身勝手な行動を取る事は、あなたを評価してくれている人から、信頼を失い【評価資産】をもらえなくなるというリスクがある為です。
そういったマイナスの評価は、未来の評価経済社会では、wikiリークスや2chの様な匿名性の高い出所不明で、信頼度未知数な情報として確保されることとなります。

また、周囲からより多く注目されている人の行動、発言は、評価をされている行動だけでなく、その一挙手一投足までも注目され、評価の対象となる訳です。
例えば芸能人は笑いや唄やキャラクター性に秀でた事で多くの人に評価されていますが、常にスキャンダルはないかと粗探しをされていて、プライベートも監視され評価の対象とされている訳です。有名税という言葉で片付けられてしまうかもしれませんが、これはある意味しんどいですね。

さて、こうやって個人は周囲からもらった評価数値の絶対量によって、自分の【評価資産】の量が決定します。
そして今度は周囲の人を評価する際には、自分が【評価資産】をより多く持っているほど、周囲により大きな影響を与える事が可能という訳です。

では、このような基本ルールに基づいて、複数の人の間で『評価』はどのように流通し、経済的な活動となるかを考えてみましょう。


■『評価』が流転し、経済的活動を起こす様子
これ、じつは既存の経済活動とあまり変わりません。
Aさん→Bさん→Cさん→Dさん→回ってAさん
という流れや循環が起こるでしょうということです。

たとえば
Aさんは 動画サイトに曲を投稿しました。

Bさんは Aさんの曲が素晴らしかったので【評価資産】を与えた上で、曲に動画を付け加えて新たな動画きの作品を投稿しました。

Cさんは Bさんの曲付き動画が素晴らしかったので【評価資産】を与えた上でブログで紹介しました。

Dさんは Cさんが紹介したその動画で感動したので、Cさんに多くの【評価資産】を送りました。

そして Dさんは、Aさんに新たな曲のイメージを提供できるようなモチーフを提供しました。

という感じで流転・循環をすることが考えられます。
この一連の流れはニコニコ動画などで見られるものですが、この行動もある意味、元ネタを評価をしたからこそ、自分のコンテンツを無償で付与(贈与)したと考えられる訳です。
(正確には贈与の矢印方向は逆で Aさん←Bさん←Cさん←Dさん←Aさん ですが、便宜上、矢印を従来の経済の流れの方向に準じて表記しました。)

そして既存の経済との大きな違いは、既存の経済が『お金』と『モノやサービス』の交換を大前提にしているのに対して、評価経済では、基本的に片道方向の贈与のみ流れになっているという点です。
なので、正確には価値の交換が行われていないので、従来の経済活動とは定義が異なりますが『評価』が経済に近い振る舞いとして流動したり流転したりする可能性があるということが示せたかと思います。

これはちょうど、内田樹さんが『「贈与経済」論(再録)』で指摘されていた贈与のパスを繰り返す状態と考えることができます。

また、この A→B→C→D→A の循環例では、実経済で通貨に換算できないようなものを例としましたが、この循環内に実際の通貨の流れやモノ・サービスの流れを組み込む事も想定できます。但しその際は矢印の流れがややこしくなるので割愛します。


■現在は本当に【評価=お金】なのか?
さて、ではここで少し話題を変えて、fromdusktildawnさんが指摘した以下の点について考えてみましょう。

貨幣経済と評価経済の本質的な違いは「評価」ではない
http://ulog.cc/a/fromdusktildawn/14590

---引用---
そもそも「評価」自体は貨幣経済の基本であって、評価経済独自の特徴じゃない。
貨幣システムは、本来、比較も交換もできない多様な「評価」軸を集約して「交換」可能にしたシステムだ。
美味しい御菓子を作ることと、バグのないWebアプリを作ることは、評価軸が異なるので、本来、比較も交換も出来ない。
それを「金額」に換算する(評価軸を統一する)ことで、比較したり交換したりすることができるようにしたのが、貨幣システムだ。


つまり単純に解釈するのであれば【評価=お金】ということですね。
ところがこれはタテマエで、実際には【評価≠お金】という状況があまりに多いのが近代の状況と考えられないでしょうか?

たとえば、未曾有の大事故を起こしたにも関わらず責任を追及されず給料の保証がされた会社役員と、命の危険を顧みず、下請け構造で中抜きされた低賃金で事故現場に赴く作業従事者
本来どちらが【評価=お金】とされるべきでしょうか?

また、休日や有給ももらえず残業代も付かず、ハードに働くサラリーマンは本当に労働という評価に見合った給料をもらっているのでしょうか?

さらに、金融取引などお金でお金を買うことで莫大な利益を出す行為は、果たして本当に
【評価=お金】の図式に当てはまるのでしょうか?

実はこれらを是正、補完するのが【評価経済システム】であると考えてます。


■評価の流転から実経済の流転が発生する
では、『評価される』という行為はどのような行動で表現されるでしょうか?
単に動画サイトを見て【評価資本】のポイントを贈るだけ、といった行為に留まるのでしょうか?

もし、自分が【評価資本】はほとんど持っていないが、実経済としてのお金や商品、サービスを提供できる立場にあった場合、スカウターの自分のわずかな数値を贈与する、というバーチャルな行為のみで収まるでしょうか?
周囲からより評価されたいと思った場合、相手を助ける為の具体的なアクションを起こす事が、より得策とはならないでしょうか?

つまり具体的にいうとこうです。

先ほどの例にした、中抜きされた事故現場処理作業従事者ですが、【評価経済システム】の中にこの人が組み込まれれば、この人に対して多くの【評価資本】が集まるでしょう。
ですが、集まるものは単なるポイントだけでなく、中抜きされた給料の一部を誰かが代わりに払ってくれたり、食料や生活品を提供したり、休日には整体師がマッサージをしてやる、といった「贈与的行動」を行ったとしたら、その「贈与的行動」を行った人達も、別の誰かから同様に『評価』を受けるということにはならないでしょうか?ちょうど映画ペイフォワードのように、親切が人から人へ受け継がれてゆく、という様に。

そしてそれは果たして単なる評価経済システムの数値の贈与だけに留まるでしょうか?

贈与的な行動は【評価経済システム】の中では必ず誰かに見られることになります。そして「贈与的行動」を行った人は、別の誰かから評価され、新たな「贈与的行動」を受けるチャンスを手にする。
こんな贈与の連鎖現象を起こすとが期待できないでしょうか?

この様にお互いが丸裸にされた【評価経済システム】の世界で、人の振る舞いは【お金≠評価】の状態が是正される方向に働くということにはならないでしょうか?

続きます。

【評価経済】の具体的な未来像はこうだろう論 [通貨の未来]

評価経済がすっかり話題ですが、抽象的な話でなかなか具体的なイメージが湧きにくい話なので、ちょっと具体的な未来のイメージを提示しようと思います。
あくまで個人の想像の範疇ですので、皆さんの思考の補助線と『僕の考えたカッコイイ未来像の1パターン』として読んでもらえれば幸いです。

■各見出し■

・発端
・今よりネットと現実のアカウント連携が重要になる
・同時に匿名も重要性を帯びる
・評価経済は『評価されたい/評価したい』社会
・憧れの対象がビルゲイツからマザーテレサへ
・『ウッフィー』や『はてなスター』は【評価経済システム】の萌芽
・評価経済では、評価者自体も評価される
・評価資本を持つ人に評価されることを目指す社会の到来


■発端
「僕らは評価経済の高度成長期に入った」 週刊東洋経済インタビュー ノーカット版掲載! - 岡田斗司夫公式ブログ
http://blog.freeex.jp/archives/51322180.html

さて、議論を呼んでいるのはこのあたり。

---引用---
――評価経済のモノサシは何か。

作っている最中。
例えば現状であるのは、ツイッターのフォロワー数とか。あとフェイスブック、ツイッターなどの数値などの数値から算出した「クラウトスコア」とか。
これは株価みたいなもの。
1億円を持っているより、ツイッターで100万フォロワーがいるほうが、いろいろできる。これがほしいというだけで、手に入るし、提供する、という人も表れる。

と、ありますが、以下の様な議論やツッコミがあった様ですので、少しでも岡田さんビジョンの補完となれば幸い。
衆愚経済社会という絶望~評価経済社会はもう既に始まってる~
とある青二才の斜方前進
http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20120406/1333663289

岡田斗司夫氏の議論がいろんな意味で面白い
やまもといちろうBlog 切込隊長は不在にしています
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/04/post-40a5.html

そろそろ評価経済について一言いっておくか
狐の王国
http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20120406/1333715001

以下にある様に、岡田さんは評価経済という思想の基盤となっている『ぼくたちの洗脳社会』で、堺屋太一氏の歯切れの悪い部分の補完をしました。
---引用---
(堺屋太一氏は)『知価革命』の中で「これからの商売で大切なのはモノそのものではなく、それに付加される知的価値である」と主張しました。---中略---しかし堺屋も又、具体的な未来像となると、「知価革命」の中ではセコいことしか説明してくれませんでした。
 「ネクタイは材質・品質よりも柄やブランドで売れる」といったことをモゴモゴと言っただけだったのです。---中略---せいぜい、「これからの企業は、つまり何だ、そういうことを一生懸命に考えないとねっ」と言うだけなのです。

とまあ、これと同じ状況なのかなー的な観点から、このエントリーは皮肉ではなく愛を込めて(笑)フォローにでもなればという気持ちです。というか…なるかな?

さて、本題。
では今からちょっと未来の想像をしてみます。

今作っている最中の『評価経済のモノサシ』とエンジニアリングと人の価値観が、今よりもうちょっと発展している世界とは?という感じ。


■今よりネットと現実のアカウント連携が重要になる
ソーシャルメディアのツイッターやfacebook、google等の総合webサービス、そしてamazon等これらのアカウントは全て串刺しにされ、一目で全ての発言や保持している情報、購入を含む履歴等がもっと簡単に、明快に相互に閲覧・分析出来る社会が到来しているでしょう。

そんでもって、スマートフォン等の携帯端末で、アニメ東のエデンに出てきたエデンシステムみたいに、目の前の個人とそのネット上の情報が密接に繋がっている。という社会ですね。

ちょうどツイッターが他のアプリケーションと連携して、一つのアカウントで様々なサービスを使える状況と似てます。それがあらゆるウェブサービスを連携するだけでなく、OFF会の会場、飲み屋、コンビニ、果ては会社や駅構内といった、リアル生活レベルまで侵略して来てる状況ですね。

なにそれ、電車の隣に座った人にまで俺がamazonで買ったエロゲの履歴も丸わかりってこと?それなんてデストピア?って感じですが。


■同時に匿名も重要性を帯びる
そこはそれ、システムの発展に伴って自分にとって見せたくない情報は、ウェブサービスのアカウント毎でも、SNSの日記みたいに人間の関係性のレベルでも見せなくすることも容易にできる訳ですよ。

エロゲ購入用のアカウントは串刺しのものとは別で持ち、上司の悪口を書いたSNSの発言は関係者に見せなく出来る。罵倒や批判をしたい際は2chを使えばいい。

つまり、ネット上で個人情報は、人に見せたい表の部分の連携のみがより強固になるかと。逆に、人に知られたくない裏の部分が綺麗に切り分けられた状態も、より顕著で便利なってるのではないかと。


■評価経済は『評価されたい/評価したい』社会
何故、そんな事になるか?『皆が進んでそうしたい、と思うようになるから』そうなって行くのかと。現に、ネットで実名活動している人は、twitterやブログ、facebook等、様々なサービスの情報を連携させ活発に発言し、周囲から注目され評価を集めています。

個人情報の流出を恐れたり、会社の顔とプライベートな顔等を使い分けざるを得ない人は、このように活動できませんが、自分の評価を総合的に公開する事にもっとメリットが生まれ、社会的にも求められる様になってくれば、否応なく多くの人がこの波に乗り、連携したシステムを使い評価を集める行動や発言を積極的に行うようになるでしょう。(なんだかSNS疲れしそうな状況ですが…。)

このような、評価経済が今より幅を利かせている世界というのは、確かにデストピア的な側面もあるでしょう。しかし、ネットとリアルで自分の情報をより晒しあう世界は否応なく多くの人から期待を持ったれて到来するでしょう。それは皆が、『誰かから評価されたい』そして『評価したい』と思うようになるからです。それは何故か?


■憧れの対象がビルゲイツからマザーテレサへ
岡田さんのこのインタビューでは発言しきれていない重要なファクターがあります。
それは『「皆から評価されよう」と皆が目指す』という、表層部分のレイヤーでしか物事を語りきれていないという事です。

『「皆から評価されよう」と皆が目指す』と、どうなるか?

岡田さんも『ぼくたちの洗脳社会』で書いてます。
【資本主義経済は、皆が正当な方法で資本をより多く集める競争をする社会】だが、
【洗脳社会(評価経済)では、皆が正当な方法で評価をより多く集める競争をする社会】
だと。

つまり端的に言えば、資本主義経済では成功者のビジョンがビル・ゲイツの様な資本家から、評価主義経済では誰からも尊敬され愛されるマザーテレサなの様な人物に変化するという事です。

そして、そんな行動をする人こそが、より注目され評価を集める事ができる。

評価経済が円熟すると、誰もが皆から愛され、困っている多くの他人を幸せにする『良い人』を目指す訳ですね。
そうすることで、結果的に周囲のオゴリ等でごはんを食べる事も、幸せを勝ち取ることも可能、というメソッドになる訳です。

しかし、全員が全員、ビルゲイツになれないのと同様、マザーテレサになれる訳ではありません。なのでそこは個人の特性を生かし、周囲から評価される事を見つける事が重要になるでしょう。
それこそ人をうならせるブログ記事を書いて評価を集めても良いし、面白い記事をまとめて多くの人を笑わせても良い訳です。もちろん既存の重要な労働を行う事でもお金以外に評価を得る事も可能でしょう。特に給料も安く人が嫌う必要不可欠な仕事は、周囲から高く評価されるでしょう。(中抜きされた原発事故処理従事者とかが真に評価されます)


■『ウッフィー』や『はてなスター』は【評価経済システム】の萌芽
では、評価自体が経済として流通するという事は、どういう事でしょうか?
つまり、一人一人が通貨の様に、『評価』という資本を持つという事です。

この指標になるものは、おそらく紆余曲折を経るでしょうが、最終的には通貨と同様な【絶対的な数値】として表されることになると予想します。そして携帯端末の様なものを通じて個人の評価資産の数値がお互いに見えちゃう。みんながドラゴンボールのスカウターを持っているような状況が究極の状態ではないでしょうか?

そんな黎明期で媒介するシステムは例えば『ウッフィー』です。

これはタラ・ハント女史のツイッターノミクスで語られる、喜びの気持ちを贈与する数値化できない通貨の様な概念ですが、これが数値・明示化されたものが、おそらく評価経済システムの初期状態で利用されるようになるでしょう。これは既に利用されている『はてなスター』に近いかもしれません。

ある意味『はてなスター』も評価経済での通貨に近いものです。ただ問題もあり、ボタン連打でどこまでも贈与できてインフレ化する。カラースター等のレアな価値が皆がありがたがっていない様だ。流通性も悪そう。…なので、あまり『経済』としての指標にはなっていませんが、『評価』の指標にはなっています。

この『はてなスター』はてなブックマークやブログ記事のエントリーだけでなく、例えば携帯端末を使い、任意のリアルな個人間でスターを与え合う事が出来るとしたらどうでしょう?

現実の世界で電車で妊婦に席を譲った他人や、周囲を和ませるような粋な行いをした他人にも、気軽にスターを与える事が可能になったとしたら…?


■評価経済では、評価者自体も評価される
「別にそんな奴にスターをあげても、自分にメリットはないのではないか?」と思われるかもしれません。しかし、果たして本当にそうでしょうか?

例えばあなたが、誰の何の行動に対してスターを与えた、という行動自体が公開され、誰からも簡単に閲覧され、評価されるとしたらどうでしょう?

あなたがどんな対象に、スターを与えたか?という行為自体が、評価の対象になってくるとは考えられないでしょうか?

そうなると、どんな行動に対してスター(評価)が与えられるでしょう?あなたを評価する人は、自分にメリットを与えてくれたり、他人を幸せにしているあなたに対して、よりスターを与えようという動機を持つことにはならないでしょうか?

つまり、個人が紐づいたwebと現実の境界が無いシステムの中では、相互に評価をすることになると、自分の行動そのものも評価され、変な事をやると資本が集まらなかったり、減らされたりする恐れがある訳です。
なので、気持ち悪い事にみんなが褒め合ったり、目利きだと思われた人や、素晴らしい行動をした人に評価が集まる。というある意味ポジティブな相互監視社会的な状態が到来するとは考えられないでしょうか?それってなんて愉快なデストピア?


■評価資本を持つ人に評価されることを目指す社会の到来
つまり、資本主義経済社会が、相互に利益を上げようとする振る舞いをする社会に対し、評価経済社会では、相互に好かれる、喜ばれる振舞いをする社会が到来するということです。

そして互いが、評価資本の数値を周囲からより多くもらう事を競う事で、スカウターで測れるように、クリリンレベルからフリーザや悟空みたいに、個人ごとにある程度絶対的な評価の強さとも言える数値を持つという事が予想される訳です。(評価数値4、ちっ!ゴミめが!みたいな)

つまり、自分の資産はその原資に至るまで相互に丸裸にされるという訳です。
しかし丸裸にされた原資は全て、賞賛を集められる行動で占められているという…。

では、そんな社会でより多くの評価を集めるには、どうしたら良いのでしょう?


■実はつづく
さて、ではスカウターの数値でご飯を食べたり、お金の代わりに経済活動が出来るのか?と言う問題ですが、それはまた次回。長くなったのでひとまずこの辺で。


お調子者で傷付きやすいタイプなので、goodな評価や質問、優しいツッコミをもらえると、次回更新は早まります(笑)

通貨にまつわる勉強会、参加者応募開始です。10月/23日(土)開催! ※ [通貨の未来]

※9/26修正 件名の曜日表記が誤っていました。   誤(金)   正(土)   お詫びして訂正いたします。

勉強会の詳細が決定し、参加者応募を開始いたしました。
早速の申し込みを頂いて返信メールとか書かなきゃとか、慌ただしく
なってきました。そろそろ文化祭の準備モードですね。

今回は講演の他、パネルディスカッションと、
通貨や社会システムの問題点とその解決方法を、
皆でわいわいと議論するワールドカフェ方式での全員対話を予定しています。
個人レベルで出来る事から、任意の組織や、もっとマクロで出来ることまで
色々皆さんと話をしたいと思ってます。

今回の勉強会は前回以上に有意義な集まりになりそうで、今からわくわくしています。
しかも今回は長年リスペクトしていた岡田斗司夫さんに来てもらえるなんて
素人集団の勉強会として、なんかすごい事になってきましたよ!

出来れば前回開催のチョコレートを皆で配っている楽しそうな写真とか載せたい所ですが、
個人情報のカタマリなのでそれもできず残念。
(あと、基本このブログでは中の人は顔出ししない方針なのでなんか卑怯になるし)
あ、今回は食べ物じゃないけど、少人数会議の際、贈与通貨のシミュレーションを兼ねて同じような事をやる予定です。


以下、リンク先のページと同様の内容ですが掲載いたします。
http://happy-project.appspot.com/news.html

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通貨にまつわる勉強会
「お金の未来、僕らの未来II」
 ~貝殻から電子マネーへ、通貨経済から評価経済へ~


■■開催概要■■

■日時
2010年10月23日(土)
14:00~19:00(13:45開場) (19:30頃~21:30頃で懇親会を開催します。)

■場所
三鷹産業プラザ 701,702(光)会議室


■定員
最大100名

■費用
会場代協力費として:お一人様1,000円(カンパ歓迎)
懇親会参加費:お一人様3,000円(予定)


■お申し込み方法
下記URLページ下の参加応募フォームにて
http://happy-project.appspot.com/news.html

■会場設備
 ネットワーク環境有り
 ・twitterに呟やいたタイムラインを会場のプロジェクターに映写します。
  ハッシュタグは #hppj となります。

 ・Ustreamにて講談前席の映像、および質疑応答の音声を
  ネット配信させていただきます。あらかじめご了承ください。
  (公聴席側の画像配信はいたしません)


■■構成■■

・第一部 基調講演
お金の歴史から現在までの流れ、そして新たなお金のシステムの試みや提案についての講演を行います。

・第二部 パネルディスカッション
講演者とパネラーを交えてお金の持つ問題点や、新たな試みについてのディスカッションをおこないます。

・第三部 全員参加型のフリーディスカッション
ワールドカフェ方式という、数名でテーブルを囲んだディスカッションを行います。自由で気軽に、現在のお金の問題点やその未来像について語って行きたいと考えています。

■■プレゼンテーター・パネラー■■

1,Happy Projectより、発起人  さかまた(プレゼンテーター・パネラー)
お金の歴史と現在の問題点、そして未来に向けた改善方法の提案、贈与通貨Happyの仕組みと、その展開方法にについてお話させていただきます。
twitterID sakamata

2,慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 政策・メディア研究科講師  斉藤 賢爾さん(プレゼンテーター・パネラー)
2月の勉強会に引き続き登場していただきます。従来のお金の概念を覆すようなユニークな通貨概念『ワットシステム/i-WAT』を提唱されている一方で、その仕組や未来の世界像を寓話にした小説『不思議の国のNEO―未来を変えたお金の話』の著者でもある斉藤賢爾さんをお招きします。
twitterID ks91020

3,オタキングex社長  岡田斗司夫さん(パネラー
貨幣経済→評価経済社会へシフトするための拡張型組織、『オタキングex』の代表を務める岡田斗司夫さんをお招きし、評価経済社会という視点からディスカッションを行っていただきます。
岡田さんは物書きで、大学の先生で、オタキングexの社長さんです。
アニメスタジオガイナックスの初代社長を勤めた他、著書『ぼくたちの洗脳社会』の執筆等、幅広い作家活動を行っておられます。
twitterID ToshioOkada


■■趣旨■■

『お金の未来、そして私たちの未来について語ろう』
一昨年、私たちは『エンデの遺言』にちなんだ、お金にまつわる勉強会を開催しました。

増え続ける世界規模の利子や金融資産は、既に物の取引を円滑にする為に生れた便利な道具である「お金」という枠組みを超え、全体の約8割がお金でお金を買うという異常な事態に突入している状態を学びました。

そして、地球規模で見れば資源は有限なのに、お金ばかりが増え続けているという異常な事態から、如何に脱却すればよいのだろうか?という問いを元に、通貨にまつわる様々な事に付いて語り合いました。

そして今年2月には『お金の未来、僕らの未来』と題した様々な新たな通貨システムや概念、試みを紹介し、現在の経済や社会システムをどうしてゆくべきかを再度語り合いました。

今回は再び『お金』というものの歴史を振り返り、そこから現在のお金をめぐる状況を見直し、『お金』というのシステムの危うさと、未来の可能性について多くの皆さんと共に語り合う勉強会を開催いたします。

昨今のテクノロジーやコンピュータシステムの進化は目覚ましいものがありますが、そこで扱われるお金のシステムは、昔ながらの方法に乗っ取ったものにすぎません。環境維持や世界規模での利用を想定していない現在のマネーシステムのままでは、格差は助長され、多くの人が不幸を招くことになるのではないかと私達は懸念しています。

しかし、この勉強会では暗い未来ばかりではなく、希望の持てる話をしたいと考えています。

Happy Projectでは進化し続けるコンピュータネットワークが新たな通貨システム生み出すキーになるのではないかと考えています。

テクノロジーやコンピュータシステムは人を幸せにする為にある事を再確認し、人類は『ここまで来ている』と考え、暗い話題に囚われず、発展成熟した社会を前提に私たち自身の考え方や、社会システムを見直し、その為に個人で、仲間で、組織で出来ることを共に考えて行きたいと思っています。

童話作家のミヒャエル・エンデは、その晩年『お金は人間が作り出したもの、だから人間の手で変えることが出来る筈だ』と述べています。

経済や社会に対する疑問を持たれる方、またコンピュータシステムで新たな仕組みを作る事に興味のある方、等、共に明るい方の未来を語れる方の参加を心よりお待ちしております。

Happy Project 勉強会企画中です。10/23(土)実施決定 [通貨の未来]

お久しぶりです。
現在ふたたび勉強会を企画中です。
今回も暗い話題の昨今ですが、現在の通貨の問題点から、どのような明るい未来像を皆で描けるか、そんな勉強会をやります。
詳細は近日中にHappy Projectのサイトと、このブログで紹介しますが、ひとまず概要をお知らせしておきます。

■開催概要

■日時:2010年10月23日(土)(決定)
   14:00~ (13:45開場) (終了時間検討中最大20時までいけます。)

■場所:三鷹産業プラザ 701-702会議室(光)
     ネットワーク環境有り

 ・twitterに呟やいたタイムラインを会場のプロジェクターに映写します。
  ハッシュタグは #hppj となります。

 ・Ustreamにて講談前席の映像、および質疑応答の音声を
  ネット配信させていただきます。あらかじめご了承ください。
  (公聴席側の画像配信はいたしません)

■定員:最大100名

■費用:会場代、資材代のご協力費として:約1,000円程度(検討中)

■懇親会参加費:お一人様3,000円程度(予定)

■申し込み方法:近日中に申し込みフォームにて募集します。

■全体構成
 基本講演(2,3名程度)
 講演者とゲストによるパネルディスカッション
 参加者全員でのフリーディスカッション

今回のディスカッションは時間が許せばワールドカフェ方式でのディスカッションを企画しています。
その際、2月の勉強会で行ったチョコレートを使った贈与通貨のやり取りも含めようと盛りだくさんで企画中。

規模も2月に行った勉強会をさらにパワーアップさせ人数も倍の100人規模としました。
こんなに参加希望者いるか、今からどきどきですが、
今回はサプライズなゲスト等も予定しています。
(私としてはこの人が呼べるなんて夢のようです。)

いい歳をして学園祭でイベントでもやるような気分です。
ぜひ多くの方に来ていただければ幸いです。

通貨に関する勉強会 予習用語集 [通貨の未来]

お陰さまで勉強会への参加希望者が40名を超える大盛況となっております。
実はかなりわくわくしつつもどきどきしてます。皆さん私に力を下さい(笑)
残席僅かとなっておりますので、参加をお悩みの方は以下の募集要項ページから早めにお申し込みください。
http://happy-project.appspot.com/news.html

という訳で、勉強会に向け参加者の皆さんに用に事前知識としての用語集を作っていたら
思いのほか長くなったので、ブログエントリーとします。ある意味勉強会来る方の方が詳しかったりするのですが、それぞれバックボーンが異なると用語によって共有認識を持つ事が難しいので、少しでも皆さんと共有出来る事が多くなれば幸いです。


■お金の歴史
前回の勉強会でプレゼンさせていただいたものですが、
お金にまつわる全体の感覚をつかんで頂けるかと思います。
http://docs.google.com/present/view?id=dg7wzd32_5f7dnnwgv


■エンデの遺言
http://happy-project.appspot.com/whatsmoney.html
http://video.google.co.jp/videosearch?q=%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87%E3%81%AE%E9%81%BA%E8%A8%80&hl=ja&emb=0&aq=f#
我々Happy Project誕生のきっかけとなった書籍及びテレビ番組です。
『ネバーエンディングストーリー』や『モモ』等の童話で知られる
ミヒャエル・エンデ氏が晩年、NHKの取材にて現代の金融やお金のシステムに
ついての問題を語った番組です。
これをきっかけに日本でも地域通貨のブームが起こりました。


■減価する通貨(自由貨幣)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E8%B2%A8%E5%B9%A3
エンデの遺言でも紹介されている、常識とは異なる通貨の仕組です。
世界大恐慌後の影響で不景気がはびこる街で導入をした所、
奇跡の様に経済が流転し、大成功を収めました。

紙幣の裏側に額面の1/100程の価格のスタンプを数十枚程張る欄があり、欄ごとに1週間ごとの期日が記載してあります。
期日の部分にスタンプの無い通貨は無効となるので、紙幣をその時に持っている誰かが1週間ごとにスタンプを張って利用します。

ちょうど1万円札の裏に1週間ごとに誰かが10円切手1枚ずつ張らないと使えないお金、といった所です。
これにより通貨はババ抜きのババの様に、次から次へと人の手に渡る事で、街全体の経済は活性化し、大成功を収めました。
全てのスタンプを張った紙幣を銀行に持って行くと、新たなスタンプ紙幣と交換できます。スタンプ自体の収入は確か街の税収になりました。

今本が手元にないので記憶を頼りに書いてますが大枠こんな感じです。


■シルビオ・ゲゼル
『自然的経済秩序』の著者であり、減額する通貨「自由貨幣」
の提案をおこなったドイツの経済学者です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%BC%E3%83%AB

『自然的経済秩序』はwebでも読めます。
(ちなみに私はほとんど読んでいません…モグリですね。)
http://www3.plala.or.jp/mig/gesell/nwo-jp.html


■マイクロファイナンス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9
2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が実現した仕組みです。
1983年グラミン銀行の設立で開始された貧困者向けの少額融資の仕組で、
貧困にあえぐ人に事業を起こす為のお金を貸し、独立、自立を促す事を目的としています。
Kiva はそれをweb上で行ったシステムです。


■地域通貨
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E9%80%9A%E8%B2%A8
LETS (Local Exchange Trading Systems)、や補完通貨等ともよばれる。
http://www.olccjp.net/ja/index.html
経済のグローバル化により衰退する一方の地方経済の復建や、地域活性化を目指す為、現行の法定通貨とは兌換(交換)できない地域限定で利用可能な通貨。
地方に大手スーパーマーケットが出来ると、その収益のほとんどはスーパーの資本となり地域にお金が還元されない、また雇用の部分でも地元ではパートやアルバイト等低賃金での雇用となる為、結果として地域からお金が吸い上げられて行く構図となる。
日本でも100を超える地域通貨が生まれたが現在でも活発に使われている形跡が見られるのは、渋谷のアースデーマネーや、千葉のピーナッツ等僅かとなっている。


■頼母子講(たのもしこう) 無尽(むじん)
コミュニティ内で互いに掛け金を出しあい、お金を融通しあう仕組、日本ではかなり昔から行われていた様で、全員でお金を出し合い、その時一番困っている人に貸すというもの。
コミュニティでの助け合いの精神から生まれた仕組と見て良いでしょう。


■ベーシック・インカム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A0
最低限所得保障の一種、全ての国民に一定の最低水準のお金を無償で支払う制度案、この制度がもし導入されれば労働観をはじめとする人々の様々な価値観が変わる事が予想される。この前講演に行ったレポートをブログのエントリーを書いたので興味があればどうぞ。
http://sakamata.blog.so-net.ne.jp/2009-12-21


■P2P(ピーツーピー ピア・ツー・ピア)等と読む。
ネット等で情報をやり取りする際、中央に情報センターを設けるのではなく、各端末同士が直接やり取りをする仕組み、一昔前の電話等をイメージした際、中央の交換台を介在して会話が行われていたが、P2Pは割り込みの出来ないトランシーバーの様に、中央を介さず端末同士が直接交信を行う仕組。実はSkype(スカイプ)等のチャットやネット電話はP2Pシステム。
少し前にファイル交換のP2Pシステム、Winnyを作った作者が何故か逮捕されその理由が「著作権法の違反を蔓延させようとした行為にある」として物議を醸し出した。


■マズローの自己実現理論(欲求ピラミッド)
アメリカの心理学者・アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化した。
下記の数字の小さい欲求が満たされない限り、その数字以上の欲求は満たせないという考え。

1,生理的欲求
2,安全の欲求
3,所属と愛の欲求
4,承認の欲求
5,自己実現の欲求

(ピラミッドの図として表わす際は上記の並びは逆になる)

実は裏話として6,番目の一番高い場所に
【6,コミュニティ発展欲求】があったとされるが、社会主義的な思想に繋がるとして、当時共産主義者を目の敵にしていたアメリカでの発表を恐れ、マズローは6番目をボツにしたという話があるが真偽は不明。しかし先進国で、一通りの人生の欲求が満たされた人々が、自分の住む街や国、世界の問題を嘆きつつもより良い方向へ動かそうと行動を見ると、6番目は確かに存在するのではないかと思われる。
http://blog.goo.ne.jp/mk1_1978/e/8deef2f4d71632b4fb09502393ac8199


■べき乗則
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%D9%A4%AD%BE%E8%C2%A7
『べき乗』とはある一つの数同士を繰り返し掛け合わせるという操作のこと

『べき乗則』とは"Power Law"の日本語訳、わかりやすい例えでは(8対2の法則 等とも呼ばれる) 『世の中のお金の8割は世界の2割の人が持っている』といった偏り的な意味合いで使われる事もあるが、インターネット上のウェブページ事のリンクをされる数や、アクセス数の分布、または生物の様々なタンパク質同志の関連性の中にも等にもべき乗則は見られる。

縦軸に量、横軸にその量を持つ対象の数を表した図を描くと、カタカナの『ノ』を逆にしたような線が現れる。つまりごく少数の対象が夥しい量を持つ一方で、多くの対象が少ない数しか持たない、という状態。
インターネットの各サイトと、サイトに向けて張られるリンクの数。また、amazon.comでの売れている商品をこの表にした場合も同様のべき乗側が見られる。
余談だかamazon.comでは書店のランクに乗る売れ筋のトップの書籍の売り上げよりも、少ないがちょこちょこ売れる夥しい種類の商品を合計した売り上げがかなりの割合を占めている。またべき乗のグラフは『ノ』の下の方がどこまで行っても0に達しないのが特徴、この形が恐竜が長い尾を伸ばしているように見える為、『ロングテール』等とも呼ばれる。
で、結局ロングテールの方が実は注目すべきなんじゃないの?という事が数年前ネットの世界で流行った。

これとは対照的に例えば人間の身長の分布を縦軸に身長、横軸に人数で表した場合、正規分布と呼ばれる現象がみられる。例えば日本人男性なら165cmあたりを頂点とした緩やかな釣鐘型の曲線が現れる。
鐘の形をしているからベルカーブとも呼ばれる。


かなりはしょって書いているので不正確な部分等多いと思いますが、ニュアンスだけでも伝われば幸いです…。
あとはHappy ProjectのWebサイトを見てもらうと言う事で。


それはそうと、勉強会で行うイベントの準備をしておりました。
ちょっと凄い事になってます。
すでに写真でネタバレしていますが、まあご愛嬌という事で…。

チョコ開封してみた.jpg
amazonで購入したマーブルチョコ。天然色素を使っているそうです。

コップ100個ずつ.jpg
業者から購入したプラコップ。100個単位での購入です。

そびえたつチョコ.jpg
そびえたってます。

山.jpg
これは・・・山だよ。総重量5500g 会場までの持ち出しが大変だ


なにをやるつもりなんだか…と思うよね(笑)
当日のお楽しみにしてくだされば幸い。

通貨に関する勉強会を2/13(土)三鷹で行います。 [通貨の未来]

Happy Project主催の勉強会をやりますよ、かなり面白い事になりそうです。
主催者が一番わくわくしているかもしれません。

通貨にまつわる勉強会開催
「お金の未来、僕らの未来」 ~新たな通貨の提案と試み~

(1/30再編集 詳細が決まりましたので再度アップいたします。現在参加希望者は25名程となっています。 まだまだ余裕があるのでお気軽に参加表明お待ちしております。)

■開催概要

■日時
 2009年2月13日(土)
 13:00~17:00(12:50開場)
 (17:10頃~19:00で懇親会を開催します。)

■場所、設備
 三鷹産業プラザ 705(桜)会議室
 プロジェクター、ネットワーク環境有り。
 当日はライブでtwitterに呟やけます。

■定員
 最大50名

■費用
 ・会場代協力費として:お一人様300円(カンパ歓迎)
 ・懇親会参加費:お一人様2,000円


■趣旨

  『何かを変えるためには既存のモデルを時代遅れにする新しいモデルを打ち立てよ。』
  リチャード・バックミンスター・フラー

  『今日の物事の働きが気に入らなければ、システムを変えろ』
  スティーブン・ジョンソン

私たちの未来は、社会システムは、そしてお金というシステムは、果たしてどう変化させて行くべきなのでしょうか?そして私たち個人レベルで現在のシステムを変える手段はないのでしょうか?

この勉強会では、そのような疑問を解決する一つの鍵として、『通貨』を巡る新たな取り組みを行う人々にお越しいただき、その提案や試みについて語ってもらい、理解を深め、自由なディスカッションをしたいと考えています。


■特別プレゼンテーター(講演順)

3,Happy Projectより、発起人さかまた、及びプログラマーcurrencybuilding

 我々Happy Projectの提案する贈与通貨システム『Happy』の概要説明と、
 その未来像について語らせて頂きます。


2,慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 政策・メディア研究科講師 斉藤 賢爾さん

 従来のお金の概念を覆すようなユニークな提案通貨概念『ワットシステム/i-WAT』を提唱
 されている一方で、その仕組や未来の世界像を寓話にした小説
 『不思議の国のNEO―未来を変えたお金の話』の著者でもある斉藤賢爾さんをお招きし、
 ワットシステムの概要と、COP15への参加を通して感じた現在の世界経済の問題点、
 そしてワットがどのようにその問題の解決に寄与しうるかのアイデアについて
 お話していただきます。


3,マイクロファイナンスサイト「Kiva Japan」 開発担当 山下豊一郎さん

 Kivaは、世界中の人々から一口25ドルという少額資金を集め、
 それを発展途上国の個人事業家に対し融資する仕組みを提供しているサイトです。
 これは2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が実現した
 マイクロファイナンスに参加できる裾野を、個人まで広げることができた活動と
 言ってもよいでしょう。今回はそのKivaを日本で展開するために、開発/運営を
 されている山下豊一郎さんをお招きし、『今僕らにできる社会貢献』について語って頂きます。


■第二部 ライトニングトーク&ディスカッション

また、第二部ではライトニングトークを開催し、通貨や未来をテーマにした様々なレポートや考察等のトークを来場者の方に繰り広げて頂きます。
(ライトニングトーク参加者も募集しております。お気軽にお問い合わせください。)

さらに当日はバレンタインデーにちなんだ、ちょっとしたゲームを行います。
これは我々Happy Projectのプレゼンを兼ねたもので、参加者全員が参加型で新しい通貨概念を実際に体験してもらいながら、その仕組や効果を理解してもらうものです。
題して『カシ化される贈与通貨の試み』です。

お金の問題点、新たな通貨システム、未来の世界、等に興味のある方、是非お誘いあわせの上ご参加いただければ幸いです。


■勉強会開催の背景について
今のお金の仕組や社会の仕組みってちょっと変だと思いませんか?

今の社会の枠組みやルール、果てはお金の仕組そのものが原因で、世の中に様々な問題を巻き起こしているのではないでしょうか?

昨年私たちは『エンデの遺言』にちなんだ、お金にまつわる勉強会を開催しました。
増え続ける世界規模の利子や金融資産は、既に物の取引を円滑にする為に生れた便利な道具である「お金」という枠組みを超え、全体の約8割がお金でお金を買うという異常な事態に突入している状態を学びました。
そして、地球規模で見れば資源は有限なのに、お金ばかりが増え続けているという異常な事態から、如何に脱却すればよいのだろうか?という問いを元に、通貨にまつわる様々な事に付いて語り合いました。

お金の歴史、地域通貨、通貨の生成と崩壊、ゲゼルの減価する通貨、ベーシックインカム、贈与経済、ネット通貨の可能性、等

あれから一年が過ぎましたが、この事態の解決の糸口を我々はまだ見つけられていません。

サブプライムローンに端を発したリーマンショック、格差問題、雇用問題、過労死、増加する自殺者数、年金問題、デフレ政策、ささやかれる国家の財政破たん、等。
お金を中心にした様々な社会問題は悪化の一途を辿っているようです。

また、世界に目を向ければ日本よりも激しい生きるか死ぬかの格差問題、飢餓、紛争、エネルギー問題、食糧問題、温暖化や環境破壊の問題等、20世紀のツケが回ってきたようなシビアな問題が山積しています。

さらにネットワーク社会に目を向ければ、インターネットやコンピューターネットワークが物凄い勢いで進化し、個人レベルでの国境を超えた情報共有が可能になり、その気になればほとんど無料で世界をあっと言わせるようなシステム開発すら出来る時代が到来しています。

その一方で、既存の一国の著作権問題では解決できそうもない新たな問題が発生しています。ネット上にはコピー可能なコンテンツが氾濫し、ニコニコ動画の様に、誰もが既存の情報をアレンジして新しい創作物を制作出来る一方で、骨身を削って創作をしている制作者達には利益が還元されない状況があります。

クリス・アンダーソン著 『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』の『非貨幣経済』という章では、従来のお金とモノの取引ではなく、お互いに与えあう『贈与経済』という事について触れています。インターネットの様な情報世界では、実は既にそのような新しい経済圏が既に出現しているという見方も出来ます。
これは一見、ただ乗りの人(フリーライダー)ばかりが得をするようなイメージがありますが、私たちはここに21世紀の経済や社会のシステムが大きく変化するヒントがあるのではないかと、常々考え行動をしています。

 『何かを変えるためには既存のモデルを時代遅れにする新しいモデルを打ち立てよ。』

冒頭で述べたこの言葉は、人類の生存を持続可能なものとするための方法を探りつづけた
リチャード・バックミンスター・フラーの言葉です。

また『今日の物事の働きが気に入らなければ、システムを変えろ』は、
スティーブン・ジョンソンの著書『創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク』よりのものです。
(ジョンソン氏の言葉はもしかしたらフラー氏の言葉の引用なのかもしれません)

『創発』というのは、同じ要素や性質を持った物質や生き物が、夥しい数で集まった場合、全体として一つの意思をもったような振る舞いをする現象のことです。

単細胞生物の粘菌が集団で迷路を解くのも、アリが組織化した群れを作るのも、脳細胞のネットワークが意識を造るのも、人間の社会があたかも一つの生き物のようにふるまうのも、おおざっぱに言えば同じ創発現象です。
そして、この社会も私たち一人一人の心や価値観が変わる事で、全体としての最適化を起こせる創発現象を巻き起こせるのではないでしょうか。

是非この機会に既存の方法論に捕らわれない
新たな試みを提案する人々の話を聞きに来てくだされば幸いです。
よかったらtwitterでつぶやく

■参加申し込み方法
happy.project.contact@gmail.comまで
以下の内容をコピー&ペーストで記載してご応募をお願いします。
-----------------------------------------------------------
メール件名:『勉強会参加希望』

お名前(ハンドルネーム、仮称でも結構です。)
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【ベーシックインカム実現の可能性は?】イケる気がする-公聴レポート- [通貨の未来]

三鷹シニアのITリテラシーの高さがハンパじゃなかった件』で、
はてブに乗った人が調子に乗ってお伝えします。

「イケるんちゃうかな?」と、小沢さんも白崎さんもおっしゃっていましたが、
「なるほど、これはいけるかも」と妙に納得してきました。
2時間以上のお話を聞いて、俺、うまく騙されちゃった?


【小沢修司さん登場!】第4回ベーシックインカム入門の集い
「ベーシック・インカムのある社会を構想する」
小沢修司講演会 ベーシックインカム実現の可能性は?

先週土曜に、行ってきました。講演自体得るものが多かった!
以下レポートです。

公聴者は100人を超える大盛況で、主に中年以上の参加者が7~8割位の印象でした。
非常に具体的な試算方法や、現状の破綻した状態の様々な社会保障制度からの移行案は、
その気になって国策立てればベーシックインカム(BI)制度は、十分実現可能な制度であるという事が伺えました。なんか話を聞いてると特定の誰かが酷くソンをしたり、怠け癖がついちゃってしょうもない人が増える。っていう話ではなく、単純明快な万人の為のセーフティーネット、という印象が強かったです。

問題はダブついて縦割りで非効率な手続や審査の状態を「良し」としている公務員の皆さんのアタマをいかにほぐしてご勇退頂き、議員さんや官僚の皆さんを説得したり、広く国民の皆さんにそのシンプルかつ効果的な方策を如何に端的に、かつインパクトを持って伝えられるか。ということではないかな?と思った次第。


小沢さんの提案では、現状の制度からの移行案を具体的に試算していました。
概要は、国民全員にひと月に8万を支給(年間96万)
子供も、老人も、学生も、主婦も、大金持ちも、働き盛りの人も、障害を持った人も、
ニートも、失業者も、ホームレスも、一律月8万がもらえます。

この財源は現在の年金、失業保険、生活保護、児童手当、各種所得控除等を解体し、
労働での収入、つまり所得税のみでまかない、労働収入の45%を、
年収10万の人も1000億の人も一律で徴収し、国民全員に月8万で再分配する。
但し障害者手当(車いす代)や、医療サービス等はBI制度とは別建てで
徴収、分配というのが、大筋の提案でした。(但し現物給付の医療、福祉分野等は除外、別枠を想定しています。)

以下はベーシックインカムの所得配分の概念図です。
BI所得配分概念図.gif


ちなみに当日頂いた資料には、
総所得税金額    245.7兆円
所得控除額(非課税)123.1兆円
課税所得額     122.6兆円

となっており、BI支給額
115兆円/年(1億2000万人×96万円)
BI税率 約46%(115兆円/245.7兆円)と試算されています。

こうすると、年金支払い年数の差で生まれる支給格差や、破綻している未払い問題、また、生活保護や失業保険を受給する際の国の手続や審査にかかる馬鹿にならないお金(主に公務員の人件費)がカット可能となり、一挙にシンプルに解決できると言う事でした。

講習は以上の具体案から思考を広げており、BI導入により資本主義の抱える根本的な問題への一部是正が行える事まで解説広がり、この辺はかなり面白かったです。

オッフェという方は『福祉国家の矛盾論』にて
「資本主義は福祉国家とは共存できないが、福祉国家がなければ存在する事もできない」
という言葉を残したそうです。

つまり資本主義が究極的に進化するとこれまで家族やコミュニティ等で行われていた通貨のやり取りを伴わない労働、家事、育児、相互扶助、(防犯とかもかな?)等、全てのお金ではなく自分たちでまかなっていた「仕事」を市場にアウトソーシングして行って、全ての活動が市場経済の通貨取引にとって代わられていってしまう宿命を持っているらしいんですね。つまり「共同体の解体」

そして全員が働く事を求められ、その分共同体への「仕事」の時間が無くなり、お金をともなわない筈の「仕事」をアウトソースせざるを得なくなる。
 育児 ⇒ 保育園
 家事 ⇒ 外食産業
 介護 ⇒ 福祉事業
 教育?⇒ 学習塾、習い事とか?

つまり資本主義は全てを商品化するシステムである。と、


生産、情報、技術等の産業は効率化が可能です。しかし、介護、育児、家事等は
効率化に限界がある訳です。限りなくマンツーマンに近い状況で、機械化や効率化を
して生産性が上がるって話でもない。なのでこの手の産業は結果儲からないし割りを食うって事もあるなんて話をしてました。実際、医療の現場って自己負担だけじゃなく、国民のお金で回ってますよね?そういうことです。
でもBIがあると、こういうアウトソースされた「仕事」を依頼する側にも受ける側にも
余裕が出来てくる。

つまり全員が働く事にあくせくしなくて、お互いにちょっと余裕ができて、共同体の「仕事」を自分たちの手に戻す、という選択肢を持てる状況を作りだしてくれる。とおっしゃっていました。つまり賃金労働社会からの脱却の足掛かりやヒントのきっかけになる制度じゃないかと私は解釈しました。お金の有無に関わらず好きな事を仕事に出来るとかの可能性ですね。


さらに「働かざる者食うべからず」という言葉があたり前に幅を利かせるようになると。この言葉、常識と思っている人、かなりい多いと思いますが、私はこの価値観をこの講演会で破壊されました。

だって
「そもそも今、働いてもちゃんと食えるのか?」
「俺たちは奴隷の様に働かされてギリギリで食ってないか?」
「お金にならないけど働いてる人はなんでこんなに引け目を感じなきゃいけないんだ?」
そして「本当の仕事、働きををしてない奴が十二分に食っている世の中なんじゃないか?」と、小沢先生はそこまで色々言ってませんでしたが
この「働かざる者食うべからず」疑問をまず持とうよ。とおっしゃっていました。

内田樹さんは【「働く」というのは、本質的には「贈与する」ということ】と語っていたけど、これにはかなり同意。BIが導入されたら、労働の意味は再び「贈与」の方向に大きく変わるかも知れないと思った。
ちなみにHappy Projectはまさにそれを実現させる為のものです。

BIは壮大な思考実験でありながら、実現可能な制度改革っぽいので、是非やって欲しいですね。
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「Happyプロジェクト」とは [通貨の未来]

インターネット上に、新しい通貨概念を導入したWebサービスを提案し、多くの方に使ってもらえるものを、制作し、自由なメンバーで発展を目指すプロジェクトです。

私たちが考案する通貨概念をエンターテイメントとして多くの方に使ってもらい、そこから現在のお金の仕組みを改めて見直してもらうと思ってます。
これまであたり前と思っていたお金の仕組みは調べてみると実はとてもおかしな仕組みの様です。このまま何十年も同じ方法で使われ続けると、おそらく世界はもっとおかしなことになるのかも。と考えています。

そこで、このプロジェクトを通じて、現在から未来の価値観や技術に合わせた新しいお金の仕組みについて多くの人に考えてもらい、発展させて行こうと考えています。

すでにネット上では様々な新しい通貨の取り組みが数多く始まっています。Happyはその中の一つで、おそらくもっともゆるくて自由なプロジェクトです。

■【更新】Happy Projectのwebサイトを制作しました。

これまで、Happy Projectの為の情報共有の場は、ゆるくネット上に散在してましたが、Projectを紹介する中心部分となるサイトがなかった為、Happy Projectのwebサイトを立ち上げました。
といっても、まだフリーのテンプレート一枚のhtmlをベタっと張っただけのものですが。
今後コンテンツを充実させる予定です。

Happy Project web site


■【更新】メーリングリストを作成しました。(google グループを使用)

これまで知り合った方や、興味を持っていただいた方、よかったらグループに参加して、ゆるくMLに参加してやってください。(リクエスト制で参加者募集中です。)

google グループ Happy_Project


■新しい通貨概念とは
「幸福な気持ち」を主体とした通貨システムです。

従来の通貨概念との大きな違いは、純粋な贈与、つまりオゴリでのみ成り立つちょっと変な仕組みです。お金の機能としてあたりまえである「モノ」と「お金」の「交換」を前提としていません。

全員が誰かに自分の持っているHappyを与えてオゴリ会う。というのが大前提です。
これだと、たぶん世界では、気前のいい人、素晴らしい提案ができる人、多くの人を感動をさせることのできる人、不幸な人を助ける人達にみんながよろこんで奢るような幸せの好循環を巻き起こせるのではないか?と考えています。

その他、細かい仕組みは各ブログのエントリーを参考にしてください。


■興味があれば誰でも自由な密度での参加が可能です。

また、提案から企画、制作、開発、周知、共有、コラボレーションなど、あなたができる自由な方法で関わって頂く事を期待しています。


■現在のプロジェクトの仲間
currencybuilding

あと照れ屋だったり、ゆるく繋がった仲間が何人かいます。


■このページは徐々に加筆修正をしてゆきます。
プロジェクトの全容も徐々に紹介する予定です。

Happy Projectの近況など [通貨の未来]

久しぶりの更新です。

最近はブログ以外の場所でゆるく色々と活動したり人と会ったりしていました。
まあ相変わらずののんびりペースですが、進んだこともあったりです。


■google グループでメーリングリストを立ち上げました。

197Xライトニングトークの後、google グループでHappyプロジェクトのグループを作り
これまで知り合った方や、興味を持っていただいた方にグループに参加していただき、ゆるくMLを作ったりしてました。(リクエスト制で参加者募集中です。)

google グループ Happy_Project


■新たな人との繋がり

また、8月にはこのブログでコメントを下さったcandidusさんとお会いし、物理経済学や海外での新しい経済の切り口等の様々なお話をする事ができました。

同時に昨年の勉強会以来親交のある、ゆるゆるカンパニーの方との親交もあり、お互いのプロジェクトを支援しあえるような繋がりを持つこともできました。(サイト立ち上げお待ちしてますよー)


■制作合宿の実施

シルバーウィークには自宅でHappyの制作合宿を行いまして、currencybuilding氏と机を並べてgoogle app engine での開発環境の構築とwebサイト制作をおこなっていました。
合宿写真、並ぶモニター.jpg

合宿期間中にはProjectで親しくして下さっている方々が遊びに来てくださり、進捗を見てもらったり宴会をしたりと、わいわいと楽しい時間を過ごす事ができました。来訪の際の思わぬ成果が実はコレだったりします(笑)

これまで、Happy Projectの為の情報共有の場は、様々なwebサービスを使って、ゆるくネット上に散在していたのですが、Projectを紹介する中心部分となるサイトがなかった為、開発作業の練習も兼ねて、遂にHappy Projectのwebサイトを立ち上げました。
といっても、まだフリーのテンプレート一枚のhtmlをベタっと張っただけのものですが。

Happy Project web site


■得たもの

しかし合宿の成果として、currencybuilding氏は、確実に実装フェーズにとりかかりつつありますし、デザイナーをやってくれている某氏も合宿中に合流してくれ、共通の開発環境の構築ができました。今後はサイトのデザインなども行ってもらえそうです(よろしくね)

そして私もブログという個人の場ではなく、これからポータルな場所になるであろうWebサイトを通じて、Projectの概要を知らせる事が出来たということで、いろんなものの土台が出来てきたような感触を感じています。

実はcurrencybuilding氏と初めて顔を合わせ、事を始めてから一年が過ぎていました。

ですが、二人の共通認識は「まだ、たった一年」なのです。
それくらいの驚きと、密度の高さ感じています。

この一年で得た成果はとても大きなもので、多くの方が私たちのProjectに興味を持っていただき、ゆるく繋がる事ができました。

次の一年はもっと多くの人と知り合い、いろんなプロジェクトの方ともつながって行きたいと考えてます。

成果物としてのアプリケーションはまだまだこれからですが、これからもあせらずのんびりと続けていこうと思ってます。と、いう訳で絡んでくださる方、随時募集中です。
タグ:HappyProject

はじめての訪問者様へ [通貨の未来]

このブログは「さかまた」が、新たな価値観や技術に合わせた通貨システムについて企画、考察し、共感をしてもらう事を目指した文章を気軽に書き綴ったブログです。

システムの詳細や思い描いている世界については個々の記事を参考にしてください。
ネットワーク社会、情報と通貨取引の新手段、資本主義の次の世界、などをユルく考察、提案しています。

2007年よりネット上に新しい通貨システムを提案する「Happyプロジェクト」を
行っており、参加者を募集中です。

ご興味のある方はこちらをご覧ください。
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